縮毛矯正、失敗したときの対処方法と原因をつくば市美容室Re:more hair&spaが教えます!

query_builder 2025/05/29
カットトリートメント縮毛矯正
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こんにちは! Re:more hair&spaです。


縮毛矯正は美容院の施術の中で髪への負担(ダメージ)が最も大きく、リスクも高い。また、美容院で行われる施術の中でも最も難易度が高いメニューです。



そのため、経験値が低く、毛髪理論・毛髪学を正しく理解していない美容師に頼んでしまうと、下記のような失敗をしてしまう場合があります。

1.チリチリのビビリ毛・縮れ毛になった
2.切れ毛で髪が切れる
3.かかってない、うねりが残る。広がる
4.髪が針金・カッパでまっすぐすぎる
5.ぺちゃんこ・ぺったんこになり過ぎた
6.根元折れしている
7.臭いがとれない

私自身、他店で縮毛矯正に失敗されたお客様を担当することがありますが、この記事では「上記のような状態になってしまったお客様に対して、実際に髪のプロである美容師がどういったアプローチで対処していくのか?」

「なぜ失敗してしまったのか?理由や原因はどこにあるのか?」、「どうやって縮毛矯正の失敗をケアしていくのか?」を詳しく紹介したいと思います。


失敗1:縮毛矯正後にチリチリのビビリ毛・縮れ毛になった
失敗の状態と原因

縮毛矯正後に髪の一部、もしくは髪全体がチリチリの縮れ毛になってしまうことがあります。

これは、いわゆるビビリ毛と呼ばれ、薬剤の過剰反応やアイロンによる過度な熱処理によって著しくコンディションを落としたダメージヘアになってしまうことを言います。



なお、ビビリ毛には、施術後すぐに髪がチリチリの縮れ毛になってしまうケースと、施術から2〜3週間経過後にビビリ毛っぽくなっていくケースの2パターンがあります。

前者の場合は、縮毛矯正当日の施術ダメージに耐えられず、ビビリ毛になってしまうケースですが、後者の場合は、縮毛矯正の施術ダメージに加えて、その後の日々のスタイリングでヘアアイロンなどの熱ダメージが徐々に蓄積されることで、時間差でビビリ毛になっていってしまいます。

前髪の縮毛矯正は失敗でビビリ毛になりやすい
なお、前髪の内側は、他のパーツよりも髪の毛が細く、日々のスタイリングでダメージも蓄積しやすいため、薬剤が過剰反応しやすく、髪全体に同じ強さで縮毛矯正をかけた場合でも、前髪だけがビビリ毛になってしまうケースがあります。

縮毛矯正+デジパやコールドパーマも失敗でビビリ毛に
また、根元から中間部分には縮毛矯正をかけ、毛先にはパーマをかける、いわゆるストカールやストデジ(ストレート+デジタルパーマ)と呼ばれるようなヘアメニューは、本来であれば重ねて施術がNGの縮毛矯正とパーマをギリギリの部分で組み合わせて行う施術。

リスクが高く、髪への負担も大きいヘアメニューであり、失敗してしまうと、やはり髪がチリチリのビビリ毛になってしまいます。特に縮毛矯正と相性の悪いコールドパーマやエアウェーブを組み合わせてしまえば、ほとんどのケースで失敗してしまいます。

縮毛矯正+ブリーチも失敗でビビリ毛になりやすい
同様に、美容院にあるヘアメニューの中でも最大級に髪への負担やダメージが大きいブリーチと縮毛矯正は、本来であれば重ねて施術がNGの組み合わせ。

リスクが高く、縮毛矯正+ブリーチの組み合わせも、やはり失敗してしまうと髪がチリチリのビビリ毛になってしまいます。

参考知らなきゃマズい。縮毛矯正+ブリーチの基礎と絶対にダメな事
縮毛矯正の失敗。ビビリ毛はカットで切るのが基本
解決方法1ビビリ毛になってしまった髪へのアプローチは様々にありますが、髪への負担やリスク、再現性など、様々な要素を考慮したうえで……

一番の解決方法は、傷んだ部分をカットして無くしてしまうことです。

なぜ、カットが一番の解決方法なのかと言えば、髪は爪と同様にケラチンと呼ばれる硬いタンパク質を多く含んだ死滅細胞(既に死んでいる細胞)でできているため。

一度、著しくコンディションを落としてしまうと、もう元に戻ることはないためです。



実際、一度、割れてヒビが入った爪に、いくらハンドクリームや爪用クリームを塗っても元には戻らないように、髪も基本的には減点方式でダメージしていくもの。

もちろん、そこに加点の要素はなく、いくら良いシャンプーやトリートメント、補修をうたうヘアケアを使っても、見た目や手触りを多少ごまかすだけで、根本的に傷んだ髪が元の状態に戻ることはありません。

そのため、一旦、著しくコンディションを落としたビビリ毛になってしまうと、基本的にカットで無くしてしまう以外に有効な方法はないということ。

必ずしもお客様が望む解決策とはならないかもしれませんが、ある程度、やむを得ないものだとご理解下さい。

トリートメントで皮膜を作ってごまかす

解決方法2ビビリ毛に対しては、傷んだ部分をカットで無くしてしまうことが一番の解決方法ですが、様々な事情でカットが難しい場合……

トリートメントなど、コーティング剤で皮膜を作り、ビビリ毛をごまかす方法もあります。



というのも、一度、ビビリ毛になってしまうと、乾いた状態はもちろん、髪が濡れている時は特に、手ぐしでも指が通らないほどに手触りや操作性が著しく落ちてしまいます。

もちろん、そういった状態のままでは、髪をセットしづらく、ヘアスタイルとしても成立させづらい。

そのため、根本的な解決とはならないものの、その場しのぎ的にサロントリートメントなど質の良いコーティング剤で傷んだ髪の外側に皮膜を作る。そうやって多少なりとも手触りや操作性を上げて、ごまかす方法があります。

ただし、あくまで見せかけの皮膜(コーティング)を作るだけなので、ビビリ毛が根本的に治るわけではないということ。

また、健康な髪と比較して、ビビリ毛は髪内部に結びつくものがほとんど残っておらず、トリートメントの持ちも悪い。

美容院でサロントリートメントをした場合でも、持って2週間ほど。早い人だと1週間程度でその効果がなくなってしまうこともご理解下さい。



また、トリートメントは、メニュー単品で髪が傷むことはなくても、カラーやパーマ後に過度なコーティングをし過ぎてしまうと、本来、時間の経過とともに揮発していく薬剤(アルカリ)が髪内部に残留しやすく、髪を傷めてしまう。

また、過度なコーティングは、キューティクルの細かい部分にまで入り込み、シャンプー時にコーティング剤と一緒にキューティクルまで剥がしてしまうなど、やり過ぎ・頼り過ぎは髪が傷む原因にもなるため注意が必要です。

ビビリ毛直し。もう一度、縮毛矯正をかけ直す

解決方法3カットで切ってしまうことや、サロントリートメントで皮膜を作り、見た目や手触りをごまかす以外にも……

ビビリ毛になった髪に対して、もう一度、縮毛矯正をかけ直すこと。

いわゆる「ビビリ毛直し」と呼ばれる、かなり強引なアプローチで髪を何とか扱える状態に持っていく方法もあります。

実際、一度、チリチリになってしまった髪の形を変えるためには、薬剤と熱の力で再度、縮毛矯正をかけ直すこと。

言い換えれば、「中身がスカスカになってしまった髪を、再度ぺちゃんこにしつつ、焼き固めてしまう」というアプローチ以外に有効な方法はありません。



そのため、世間一般的に「ビビリ毛直し」と呼ばれるヘアメニューは、そのほとんどが、この縮毛矯正のかけ直しになります。

もちろん、すでに著しくコンディションの落ちた髪の毛に対して、最大級に髪へのダメージや負担が大きい縮毛矯正を再度かけ直すわけで、断毛や髪が溶けてしまうリスクもかなり高い。基本的には、どの美容師も進んでやりたがらない施術です。

また、仮に施術を行う場合でも、考えうるリスクを丁寧に説明し、すべて納得してもらったうえで行う施術であること。

そのリスクの高さや成功率の低さから「仮に髪が溶けたり、断毛した場合でも、ノークレームでお願いします」と誓約書にサインすることを施術の条件にしている美容院も多くあります。

加えて、仮にビビリ毛に対して上手く縮毛矯正をかけ直すことができたとしても、施術前にゴワゴワと広がっていた髪が、多少ボリュームがおさまって見える程度にしか改善できないこと。

また、見た目的なゴワゴワは多少ごまかすことができたとしても、手触りの悪さや、髪が濡れた際のテロンテロン具合は直せないですし、施術の持ち(持続期間)も決してよくないことを理解したうえで、検討してみて下さい。

失敗2:縮毛矯正後に切れ毛で髪が切れる
失敗の状態と原因

縮毛矯正後に髪の一部、もしくは髪全体において、髪の中間部分などからブチッと髪が切れてしまうことがあります。

これは、いわゆる切れ毛と呼ばれ、薬剤の過剰反応やアイロンによる過度な熱処理によって著しくコンデイションを落としたダメージヘア(ビビリ毛)が施術後に外部からの圧力に耐えられず断毛してしまうことを言います。

地毛が細毛の方や、前髪の内側、もみあげなど、他の箇所よりも細く耐性がなく、日々のスタイリングでダメージも蓄積しやすい顔周りの髪の毛は、特にこの切れ毛になりやすくなります。

なお、ビビリ毛同様に切れ毛も、施術後すぐに髪が断毛してしまうケースと、施術から2〜3週間経過後に徐々にダメージが蓄積されていく中で断毛していくケースの2パターンがあります。

解決方法ビビリ毛同様に、一度切れ毛になった部分は元に戻らないため、髪への負担やリスク、再現性など、様々な要素を考慮したうえで、やはり一番の解決方法は、傷んだ部分をカットして無くしてしまうこと。

時間はかかってしまいますが、カットで切って→伸ばして、カットで切って伸ばしてを繰り返して、徐々に直していく方法が基本となります。

失敗3:縮毛矯正がかかってない、うねりが残る。広がる
失敗の状態と原因

縮毛矯正後に髪の一部、もしくは髪全体でクセやうねりが残ってしまったり、クセが真っ直ぐに伸び切っていないことがあります。

これは施術時に薬剤の設定が弱すぎた、あるいは、薬剤を流すタイミングが早すぎたなど、薬剤が上手く反応しなかったために起こる現象です。



不完全な縮毛矯正の失敗はやり直しやかけ直しが基本
解決方法縮毛矯正後にクセやうねりが残る場合……

通常の縮毛矯正と同じアプローチを
再度行って(かけ直して)

一度目の施術で残ってしまったクセやうねりを再度真っ直ぐに伸ばしていくやり方が基本です。

この際、一度、縮毛矯正を行った髪は、それなりにダメージが蓄積し、薬剤が反応しやすくなっています。

そのため、縮毛矯正を再度かけ直す際には、薬剤のレベル(強さ)をかなり落としたり、薬剤の放置時間を短くして、髪への負担やダメージを抑えつつ、クセやうねりを伸ばしていきます。

縮毛矯正の失敗後、もう一度、2回目の施術を弱めに行う
なお、同じお酒の中にも、ビール5度、ワイン14度、焼酎25度、ウィスキー40度以上など、アルコール度数の異なるものが存在するように、

同じ縮毛矯正剤の中にも、

縮毛矯正剤の強さ
薬剤の強さ 主な用途
強さ10 パーマ落としなどに使う
強さ30 クセが弱い方向け
強さ60 平均的なクセの方向け
強さ100 極端にクセが強い方向け
……といった具合に、アルカリ濃度(=薬剤の強さ)の異なるものが存在します。

ヘアメニューの中に縮毛矯正が組み込まれている美容院では、常時、強さの異なる3〜5種類程度の薬剤が用意しており、それらをうまく使い分け、混ぜ合わせながら最適な濃度に調整して、お客様のクセを伸ばしていきます。

クセやうねりが残った髪に対して縮毛矯正をかけ直す場合、すでに1度目の縮毛矯正で薬剤が反応しやすい状態になっているため、

例えば、通常、薬剤の強さ50〜60でクセやうねりを伸ばす髪に対しても、薬剤の強さを10〜20程度まで落として施術を行います。

また、薬剤の強さや濃度を調整する方法以外にも、薬剤を塗った後の放置時間で、反応をコントロールしていく方法もあります。

この場合、例えば、通常、薬剤の強さ50〜60で15分放置してから、洗い流すところを、薬剤の強さは変えず50〜60のままで、放置時間を2〜3分まで短くして、施術を行います。

なお、いずれの場合も最大級に髪への負担やダメージの大きい縮毛矯正を2回分行うことに変わりはないため、それなりに髪への負担やダメージは大きくなってしまうことを、ご理解下さい。

失敗4:縮毛矯正後に髪が針金・カッパでまっすぐすぎる
失敗の状態と原因

縮毛矯正後に、不自然なほどに毛先や前髪がツンツンしたり、針金やカッパのようにピーンと直線的になり過ぎてしまうことがあります。

これは縮毛矯正の薬剤設定が強過ぎた、あるいはアイロンでの熱処理を過度に行ったことに原因があります。

特に地毛のクセがかなり強い方に対して、しっかりクセを伸ばそうとして、失敗してしまうと、針金やカッパのようなまっすぐ過ぎる髪になってしまいます。



解決方法すでに薬剤反応や熱処理をやり過ぎてしまっている髪に対して、さらに薬剤を反応させたり、熱処理で変化を加えようとすれば、髪がその負担に耐えられず断毛したり、ビビリ毛になってしまう可能性が高くなります。

そのため、いったん毛先や前髪がツンツン&ピーンと直線的になりすぎた場合は、さらに薬剤や熱処理で変化を加えようとするのではなく、まずは土台となるカットの部分で、レイヤーの幅やバランスを整えるなど、修正を加えていくこと。

そのうえで……

毎朝のスタイリングでごまかしてもらうやり方がおすすめです。

なお、毛先や前髪のツンツン&ピーンをやわらげる方法は様々にありますが、ストレートアイロンを用いて毛先に丸みをつける方法が、手っ取り早く狙った丸みをキレイにつけることができ、安全性も高いので、おすすめです。

毛先や前髪に丸みをつける方法



スタイリング時には、何もつけずにしっかりと髪を乾かします。




完全に髪が乾いたら、何もつけないまま一番低い設定温度(例:120〜130度ほど)のストレートアイロンで手首を返すようにして毛先や前髪に丸みをつけていきます。

なお、この際、200度近い高温設定で一度でキレイなストレートを作ろうとせず、120〜130度など、なるべく低めの温度設定で何回かに分けてヘアアイロンをあてていくことで、長い目で見て髪への負担やダメージを最小限に抑えることができます。

また、ストレートアイロンではなくコテを使う方法もありますが、やけどのリスクもあるため、外側に触れても、やけどの心配が無いストレートアイロンを使用して頂くことと安全性も高くおすすめです。



ダメージが気になる方はマジックカーラーを

なお、ストレートアイロンのダメージが気になる場合は、マジックカーラーを使うと、ダメージを最小限に抑えつつ毛先や前髪に丸みをつけることができます。

ただし、マジックカーラーはストレートアイロンと違って毛先や前髪に丸みをつける際に、多少のテクニックや慣れが必要になるため、初めて使う方は担当の美容師さんに実演してもらうのがおすすめです。

ストデジ、ストカールは条件が揃う場合のみ

また、ストレートアイロンやマジックカーラーでケアする方法以外に、いわゆるストデジやストカールと呼ばれるような縮毛矯正後の髪に対して、再度デジタルパーマをかけて丸みをつけていく方法もあります。

ただし、縮毛矯正とデジタルパーマは、それぞれ髪への負担やダメージがかなり大きい施術であり、本来は重ねて行うことがNGなヘアメニューです。

リスクはかなり高くなりますし、ごく限られた条件が揃った場合のみ使える施術であり、ほとんど選択肢に入らないということも、ご理解下さい。

というのも、一度、縮毛矯正を行い、すでにクセが伸びている髪というのは、言い換えれば、薬剤での反応や熱処理がしっかりと行われた後の髪です。

もちろん、その時点で既に髪の中には相当なダメージが蓄積されており、そこからさらに薬剤や熱処理で変化を加えてパーマをかけようとすれば、多くの場合、髪は両方の施術ダメージに耐えることができずに断毛してしまったり、チリチリのビビリ毛になってしまいます。

そのため、縮毛矯正+デジタルパーマというのは、例えば、過去にカラーやパーマ、縮毛矯正の履歴がまったく無く、ダメージゼロの超健康毛。それでいて、もともとの髪も太く硬く、ハリがある方など、本当に条件が整っている場合にのみ使える施術だということ。

もちろん、過去にカラーやパーマ、縮毛矯正の履歴がある場合や、ダメージが蓄積している髪。もともとの髪も細く柔らかく、ハリがない方場合は、縮毛矯正とデジタルパーマを一緒に行うことは絶対にNGなので要注意です。

失敗5:縮毛矯正でぺちゃんこ・ぺったんこになり過ぎた
失敗の状態と原因

縮毛矯正は本来、クセをしっかりと伸ばし、髪のボリュームや根元の立ち上がりを抑える施術。

その構造的に髪がボリュームダウンしやすく、特に毛量が多くない方や、地毛のクセが強い方がしっかりとクセを伸ばした場合は、お客様のイメージよりも、ぺったんこになってしまうケースがあります。



解決方法1ぺったんこ=しっかりと薬剤や熱処理が反応している状態であるため、これ以上、薬剤や熱処理で変化を加えようとすると、髪が負担に耐えられず断毛したり、ビビリ毛になってしまう可能性が高くなるためNG。

基本的には、毎朝のスタイリングでぺったんこになりすぎた髪をごまかしてもらうやり方がおすすめです。

なお、見た目的な髪のボリュームを左右するのは、トップと呼ばれる頭頂部や、ハチから上のつむじ周りの髪の毛です。

この頭頂部まわりの髪をカーラーで巻いたり、ブローで熱を加えて、毎朝のスタイリング時にふんわりさせるやり方がおすすめです。

解決方法2また、そもそもトップがぺったんこでも不自然にならないカットに直してしまうという方法もあります。

実際、頭の形が悪くない方などは、仮にトップがぺたんとなり、頭の形が出ていたとしても、重めのスタイルなどにカットし直すことで、不自然な印象を無くし、ヘアスタイルとして成立させることができます。

また、今はトレンド的にも、必ずしもトップがふんわりとしていなければならない時代でもないので、お客様によっては、無理にトップにボリュームを出さなくても、十分に素敵なスタイルを作っていくことができることを、ご理解下さい。

失敗6:縮毛矯正で根元折れしている
失敗の状態と原因

縮毛矯正後に、髪の根元部分が角ばって(パキッと)折れた状態になってしまうことがあります。

これは、いわゆる根元折れと呼ばれ、基本的には美容師側のミス。薬剤の塗り方やアイロンの入れ方に問題があるために起こる失敗です。

通常、縮毛矯正は根元部分から1センチ程度の余白を作って薬剤を塗りますが、余白を作らず、根元や地肌に近い部分から薬剤を塗ってしまうと、新しく生えてくる地毛と縮毛矯正をかけた髪の差が目立ちやすく、角ばって折れた状態になってしまいます。

また、本来、毛束を少しずつ薄くとりながらアイロンでクセを伸ばしていく施術に対して、毛束を一度に多く厚く取りすぎてアイロン処理をしてしまうことで、髪の根元部分が折れ、いわゆる根元折れや根折れといわれるような状態になってしまう場合もあります。

解決方法1髪の傷みやダメージレベルが、まだそこまで大きくなく、また地毛が太くしっかりした髪の場合など、追加の縮毛矯正をやれるだけの耐性が残っていれば、再度、縮毛矯正をかけ直して、根元折れした部分をごまかせる場合があります。

この場合、ギリギリのところから再度、縮毛矯正の薬剤を塗りつつ、アイロンやツインブラシ、根元のブローで根元折れした部分をごまかしていく作業を行います。

解決方法2髪が傷んでいる場合など、追加の縮毛矯正をやれるだけの耐性が残っていない場合は、再度、縮毛矯正を行うことで、根元折れした箇所が切れてしまうリスクが高くなるためNG。

日々のスタイリングでストレートアイロン・ヘアアイロンを使って、パキッと折れてしまった部分を馴染ませたり、ごまかしていく方法が基本となります。

なお、縮毛矯正直後は角ばって折れてしまった箇所が根元からかなりに近い場所になるため、ヘアアイロンをうまく入れることができない場合があります。

根元折れした部分をヘアアイロンで馴染ませたり、ごまかす際にも、スタイリングのテクニックが必要となるため、ごまかし方・馴染ませ方を担当の美容師に直接教えてもらうことがおすすめです。

失敗7:縮毛矯正の臭いがとれない
失敗の状態と原因

縮毛矯正後、数日が経ち、そのあいだ何度もシャンプーしているにも関わらず、枯れ葉が焼けたような嫌な匂いが残ることがあります。

薬剤の流し方が甘かったり、髪内部に浸透し過ぎてしまうなど、縮毛矯正で使う最初の薬剤(1剤のアルカリ)が髪内部に残ってしまうことで起こる現象です。



解決方法一度、この状態になってしまうと、少なくとも1週間程度。長い場合2〜3週間はなかなか臭いを取ることができません。

日々のシャンプーを繰り返しながら、時間の経過とともに自然と臭いが無くなっていくのを待つこと。

それ以外に、あまり有効な解決方法が無いことを、ご理解下さい。

次回以降は、嫌な匂い残りを防ぐためには、シャンプー台にマイクロバブルや炭酸泉など、薬剤に含まれるアルカリを除去をする装置を導入している美容院を選ぶことがポイントです。

なお、ネットで検索すると、シャンプー後に紅茶やお茶の出がらしですすぐ方法も見つかりますが、やはり劇的な改善効果を期待することはできません。

こういったやり方は美容師のあいだでは使われない方法ですし、そもそも洗髪用に作られていない紅茶やお茶の出がらしで髪をすすいでしまえば、髪はかなりキシついてしまいますし、余計な摩擦や負担を髪に与えることにもなるため、注意が必要です。

また、縮毛矯正後のニオイ対策として、ヘマチンが配合されているシャンプーを推奨する記事も見つかります。

確かにヘマチンには、様々な効果が期待できる成分ではありますが、ヘマチンが配合されたシャンプーを利用することで縮毛矯正後の匂いが即座に消えたり、劇的な消臭効果が期待できるわけではないことを、ご理解下さい。

縮毛矯正で失敗のよくあるご質問
Q.縮毛矯正、襟足だけ失敗した場合は?
失敗の状態と原因1

襟足(えりあし)は、顔周りや他のパーツよりも髪の毛が太く、クセも強い傾向にあるため、髪全体に同じ強さで縮毛矯正をかけた場合でも、えり足部分だけが、うまくクセが伸びきらないことがあります。

実際、顔周りや髪の表面は上手く縮毛矯正がかかり、パッと見た印象は成功しているように見えても、いざ髪をめくって内側を見てみると、毛質の違うえり足部分だけがクセが残り、うねってしまっている場合は多くあります。

解決方法この場合「縮毛矯正がかかってない、うねりが残る。広がる」の対処方法と同様に、通常の縮毛矯正と同じアプローチを再度行って(かけ直して)、一度目の施術で残ってしまったクセやうねりを真っ直ぐに伸ばしていくやり方が基本です。

失敗の状態と原因2

反対に、えり足の中でも、うぶ毛のようになっている箇所は例外的に髪の毛が細く、薬剤や熱処理を反応させ過ぎてしまうことで、部分的にビビリ毛になってしまうケースもあります。

解決方法この場合、一番の解決方法は、やはり傷んだ部分をカットで無くしてしまうことです。

うぶ毛っぽい部分であれば、トリミングしてもスタイルの邪魔にはならないので、ビビリ毛になっている部分だけを根元からカットで無くしてしまう方法がおすすめです。


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Re:more hair&spa

住所:茨城県つくば市下河原崎274-3 髙山D20街区4

電話番号:0298-93-5096

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